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産婦人科は妊婦で憂さ晴らしが好き

たつきの作る「けものフレンズ」を求める理由

けものフレンズの人気が出た理由は、

各ブログでも考察されています。

「どうしてたつきにこだわるの」

という理由を私なりに書いてみました。

 

 

「キャラの主張がうるさくなかった」

サーバルちゃんのセリフ「すっごーい!」は、

けものフレンズはすべてをフレンズとして受け入れる」

と言われています。それに加えて、

善悪の定義付けが「セルリアン」という存在でしかされていません。

これは意図的に気配りされていたことが下記の記事でもわかります。

webnewtype.com

 

物語というのは作る側の主張が出てくることもあり、

時にそれがトゲトゲしい言葉を生み出すことがあります。

それが作品、作者の個性になっている作品もありますが、

けものフレンズはそれをかなり意識して入らないように作りこんでいます。

 

「テンポが安定していて見やすい」

起承転結がおおむねの型で出来ていて、ほとんど1話で完結する。

たとえで言うと「忍たま乱太郎」です。

それに加えて「メインになる人数を絞る」ことで、

頭に入りやすく、キャラの印象を確実に残すことに成功しています。

 

例外としてアイドルの回(大人の事情も絡んでいる)がありますが、

「次回予告に参加させる」ことで地道に浸透させています。

話が連続する前に「はかせと出会って話を聞く」

目的を完結させてから、終盤に持って行ったのも、

情報過多になりすぎないようにしていたからかと思います。

 

「世界観作りに舵をきっていること」

上記二つを集約させて出来た3つめの長所、

あるいはこれを意識したから上記の長所が出来たとも言えます。

 

キャラクター人気を狙うというのは一筋縄ではいかないもので、

キャラ萌えを狙った商売をすると話にムラが起こることがある。

 

 

とはいえ個性を増やすため「数撃てば当たる」に従うと、

今度は頭への入りやすさに欠けてしまう。

 

衝撃の展開の連続は、キャラが試される。

キャラクターのアピールポイントでもあり「感情移入できない」

という言葉で視聴者が作品との溝を感じることもあります。

 

動物の動きや習慣を個性にする擬人化だからこその設定は、

キャラを尊重しつつ世界観とのバランスが見事にとれています。

 

最後に

けものフレンズはこういう作品にしよう」

と決めてくれたからこそ今のけものフレンズがあるのだと思います。

 

出来ればまた「けものフレンズを作るたつき」を見たい。

面白いという刺激と心地よい感覚が共に存在する作品は珍しい。

 

けものフレンズのような作品を、また作ろう」とたつきが思うかもわからない。

私はたつきを「けものフレンズを作るたつき」しか知らないからだ。

私は面白い作品を作った人を追いかけようと思います。